12ケスエーテルネットワーク(12KEN)

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12ケスエーテルネットワーク(12ケスエーテル多様体)

この図形の発見が今回の記事のメインテーマです。
実は、これを発見するまでの旅路を記事にしていくつもりだったのですが、記事を書く前に答えが出てしまったという訳です。
ですので、結論から先に述べて、回想録という風な記事構成になっていくと思います。
勿論、この結果から、次々に新しい新事実が明らかになり、それも同時にUPしていきます。
このカラフルな図形ですが、12ケスエーテルネットワーク(または12ケスエーテル多様体)と名付けました。
かっちょいい?もしくは硬い?結構いいネーミングだと思うのですが、略して12KEN (12 Keth Ether Network)、「じゅうにけん」です。
*12ケスエーテル多様体のことも12KENと呼びます。二つは同じ意味です。また、ケスはヘブライ語のCheth(囲う)が本当の語源ですが、12CENではなくこのまま12KENで行きたいと思います。

この12KENが何を意味するかは次回以降の記事で明らかにしていきますが、簡単に言いますと、人体の完全な共鳴構造を表しています。
人体がこの共鳴構造になりますと、いわゆる「心身脱落」「入定自然」「サマディー」という意識状態になり、身体感覚がなくなります。
この12KEN構造が少しずつ共鳴状態を崩していくことによって、時間認識、空間認識が生じ、原子、重力、電磁力と肉体を構成するのに必要な材料を生み出していきます。
また、経絡理論の12経脈や8奇脈などの概念も、12KENの対称性の破れから生じることでしょう。
、、、、ていきなり言われても”なに言ってんだ~”って感じですよね~、、。

つまり、肉体と宇宙の創造の種子が12KENの中にあり、ここから内宇宙、外宇宙含めた新たな宇宙論を展開することが広義のオニョロジーなのです。
また、12KENは正4面体構造、6角形構造などとも関係あり、人体の80パーセントを構成する水分子の構造や、結晶化を促す水素結合とも関係しています。
そして驚くことに12KENを1UNITとし、さらに共鳴の対称性が高くなるようにネットワークをつなぐと、チャクラ(オーブ)を構成することができてしまいます。
12KEN は新たな創世記を描き上げるための種子の可能性があるのです。
また、チャクラ、オーブなどという言葉に対して抵抗のある方におきましても、それらの言葉を一旦無定義語と考えていただき、矛盾のない論理体系における諸概念の関係性の中で、その言葉の意味が自ずと理解できるようになっております。
実際に体感が伴いさえすれば、今から展開する理論は簡単に理解できますが、体感がない場合でも、十分に納得のいく理論体系に仕上げているつもりです。
つまり、少なくとも幾何学的、論理的には問題はないということです。

とにかく、具体的なことは、追々記事にしていきますので、とりあえずは”そ~なんだ~~”
くらいに聞き流してください。

では参ります。

12KENの構造

この図形は12の点と48(96/2)のノード(つながり)から構成されており、点とノードを足すとちょうど60になります。
また、一つの点からは8本の色の違うノードが他の点に繋がっています。
そして、この12色は12音階を視覚化したものであり、

C‐赤,C#‐オレンジ,D‐黄,D#‐黄緑,E‐緑,F‐水,F#‐青,G‐藍,G#‐紫,A‐薄紫,B♭‐桃,B-茶

というふうに対応しています。
この音と色の対応関係ですが、単にわかりやすく色分けしただけで、この時点ではあまり意味はありません。
だいたい、色も12色で分けるとこんな感じになるのではないでしょうか?

12の意味は解ったところで、次はケスエーテル。
ケスエーテルって何??

「6角形がエーテルでその周りに8角形のケスエーテルが取り囲んでいる」

意味不明、、、、。

*意味不明の言葉に出会ったとき、私は、その言葉同士が示す関係性だけに注目し、言葉自体は無視します。
他の概念との関係性が明らかになれば、自ずとその言葉の意味が解ってくるからです。
逆に、概念とは他との関係性なしに構築することは不可能なのです。
そして、一番大切なことは、意味など解らずとも、とにかく寄り添い、感じ入ることです。
数学するって本当はこういうことなんだけど
学校の数学って何なんでしょうね~、ま~それは置いといて、、、、。

とりあえず、ケスとは8という意味があり、それが6角形を囲むのです。それがケスエーテル。最後に多様体、これは数学用語で、多面体の高次元版とここでは考えていただいて十分です。

さて、12ケスエーテル多様体(12KEN)とは点も線も全て音階であり、12個の異なる点と、それぞれの点から8本の音程の違うノードが複雑なネットワークで矛盾なく、どれ一つダブることなく閉じている高次元の多面体ということができます。

言葉にするとやたら難しくなってしまうのですが、図形を観れば直感的に解ります。
実際に、12色の色鉛筆を用意して描いてみてください。
頭を使うよりも、身体使ったほうが理解できますよん。
共鳴位相幾何学(オニョロジー)においては、計算に当たるものは、色鉛筆で点と点を結ぶことに当たり、数字なども出てきません。
*いずれ、きっちりとした証明を与える必要があるでしょうが、今はとにかく前に進みます。正しいことが解りきっていても、数学的に証明することが困難な場合が多々あります。組み合わせ数学や位相幾何学などで証明できるのかはやってみないと解からないですが、少なくとも探査アルゴリズムを考えて、プログラムで解こうとした時に、とてもできそうにないという実感だけは解りました。
最後にモノを言うのは人間の直観力ではないでしょうか。*

12KENの対称性(体共鳴)を破って、地球側(脳内認知)に向かうと、徐々に数字が出てくるでしょう。
この辺が人体を構成することと関係しており、おいおい説明していきます。
で、、この通りに書けばうまく12個の色違いの点と色違いの8ノードが手を結んでくれるんですが、ヒントなしでこの図形にたどり着くのはどれだけ難しいかというと
28^{12}、つまり2.32218\times 10^{17}通りあり、ジャンボ宝くじ一等が2回続けて当選するよりも難しいんです。
そこで理論が必要になります。
そして、もしもその理論通りに進めて12KENが構成できるならば、その理論は正しいということも言えるわけです。
っていうか出来ちゃったので正しいんですけどね!

でも実際、自分でやってみることをお勧めします。
これ、単純に色分けされていなければ簡単なんですけどね~。
色分けするから爆発的に難しくなる。
4色問題もそうですね。

オニョロジー(共鳴位相幾何学)の誕生

さて次に、この図形を構成するためのルールの説明をしなきゃいけません。
このルール自体が新しい幾何学といっていいもので、共鳴位相幾何学と名付けました。
その名もオニョロジー。
普通の位相幾何学がトポロジーなので、オニョのトポロジーでオニョロジーです。(レジュメ2参照)

1~3の説明をもう少し。

「1.トポロジーとは空間のつながり方(位相)だけを同値類とする幾何学である。」とあります。

位相とか同値類とか難しい言葉が出てきましたが、一つずつ丁寧に説明します。
まず、みなさんの知っている幾何学とはきっと中学生の時に学校で習ったユークリッド幾何学だと思います。

例えば、二つの三角形が合同であるとは、重ね合わせた時にぴったり一致する時、それは合同という意味でした。
ここで、二つの合同な三角形の一つをコピペして画像処理ソフトで50パーセント縮小すると、半分のスケールの三角形ができます。
これをもとの三角形の相似三角形であることは習いましたよね。ね!、、、。
でも、相似三角形はいくら重ねてみても一致しないから合同ではない。
しかし、比率さえ変えれば重ね合わせて一致させることができる。
つまり、相似という概念で同じものをくくるか、合同という概念で同じものをくくるかで同じという意味が変わるということです。

幾何学というのは、どういう見方でどのようにくくるかで、いろいろな幾何学を作ることができます。
このくくり方で何を同じとするかの見方を、数学用語で同値類に類別するといいます。
ただこれだけのことです。
すると、上の文章では、空間のつながり方(位相)だけを同値類とする幾何学とは何でしょうか?
位相という言葉は「切ったり張ったりしないつながり方」とでも理解しておけば事足ります。

たとえば、トポロジーのよくある説明にコーヒーカップの話があります。
この動画を観れば、直感的に明らかだと思います。
つまり、つながり方の意味で同値とは、

ドーナツ=浮き輪

って方程式になっちゃうわけです。
これを厳密に代数学に表現しなおすと、ホモロジーとかコホモロジーとかになっていきます。でもここで重要なのは、厳密性ではなく、見方さえ変えれば、幾何学はいくらでも作れるということです。
”数学はその自由性にある”とはG.カントールの言葉ですが、本当は数学という学問は芸術に近く瑞々しいものなのです。

さーて、1の次の段の意味ですが、「共鳴位相幾何学オニョロジーにおいては、空間的な位相ではなく、共鳴位相というものを考える」とあります。
空間的な位相、つながり方についてはこれまでの説明で理解できたものと思います。
ここから共鳴位相という新しい概念が登場します。

共鳴位相とは、音と音同士の共鳴関係のつながり方のことを意味し、自然倍音同士は共鳴するという事実から自然倍音共鳴が可能な音同士は繋がっていると考えます。
このとき、音同士の共鳴関係だけを言っているので、空間的に何のつながりがなくても音の意味ではつながっていたら共鳴位相でつながっていると考えます。

ここ、意味が通じにくいのでもう少し別の説明をします。
例えば、人間関係におきましても、AはBとは仲が悪いがBとC同士は仲が良く、また、AとC同士も仲が良いとします。
AとBはCを通せば話ができるという状況を考えます。
このとき「仲が良い位相」というものを考えれば、図のような関係性があります。

この図1を仲良しネットワーク1とします。
仲が良いとか悪いとかは、空間的なつながりは全く関係ないので無視してよいのです。
また、A、B、Cの登場人物をD、E、Fにして、仲が良い位相関係が同じならば、図2の仲良しネットワーク2ができます。
仲良しというつながり方を同値類で類別したので

仲良しネットワーク1=仲良しネットワーク2

という方程式が成り立ちます。

このネットワークの人数をもっと増やして、仲良し位相をつなげていけば、たいていどこの集団にもあるような複雑な仲良しネットワークを見つけることができるのではないでしょうか?
「社会集団ってこんなもんよね」って思っているとき、無意識に仲良し位相同値が頭の中にあるわけです。
この無意識の働きを表に出して、表現することこそ人間知性の本当の力です。
この仲良し位相を、共鳴位相とすれば、オニョロジーになります。
なんてことはない、音同士で共鳴関係が強い者同士(音の意味で仲が良い)を結んでいけばいいんです。

もう一度正確に書くと、「共鳴位相とは、自然倍音共鳴が可能である繋がり方であり、共鳴位相を同値類とする共鳴構造を研究するのがオニョロジー(共鳴位相幾何学)である。したがって、点も、ノードも、面も、全て倍音関係によって構築される」です。
音を視覚化して幾何学化するには、こういった背景があるということです。
いたずらに混同して数学を使うとでたらめな妄想になりますが、このようにしっかり定義してやれば、でたらめではなく新たな数学分野の創造ということになります。
これは、たぶん位相幾何学や組みひも群という従来の数学分野においても、それなりの発見だと思います。

しかし、そんなことよりも大事なことは、この12KENが内包する情報が、地球とアルザルを結び付けるカギだということなのです。
この12KENの発見が地球とアルザルとの間にに確かなパイプをつないだことになるのです。
アルザルとは、人体内部の後頭葉以下、内臓の共鳴ネットワークのことであり、地球とは、前頭葉が認知する外在宇宙(物理学的時空宇宙)のことです。
私がやりたいことは、学問的業績競いではなく人類を根本から改善する社会革命なのです。野良猫革命!

2.「共鳴位相を考えるとき、空間三次元にこだわる必要はない。
12音階における基底はC,C#,D,D#,E,F,F#,G,G#,A,B♭,Bの12音であり、
これは線形一次独立の関係で12次元である。」

説明します。
高次元というと、変な観念妄想で天使とか悪魔が出てきそうですが、ここでいう高次元とは、互いに直交する基底がN個あればN次元とするという意味です。
互いに直交する基底(次元)とは、簡単なはなし、和音の構成音が3和音なら3次元、4和音なら4次元ということです。

例えば、Cメジャーコードは C‐E‐Gの三和音で構成されています。

このCGE三和音を数学チックに表してみると

X_c C+ X_e E +X_g G

と書くことができます。このとき、X_c,X_e,X_gは、C、E、Gの音の大きさという意味です。
つまり、同じ和音を弾いても、どこの和音を強く弾くかでニュアンスが異なってくるのです。
この微妙なニュアンスの違いをタッチコントロールし、表現するするのがピアノ演奏芸術です。
しかし、いくら、タッチコントロールを変えたところで、C、E、G以外の音程は出てきません。
もしも、この3和音からDという音程が出てきてしまったら、それは、

D=X_c C+ X_e E +X_g G

と表現できてしまうため、おかしなことになってしまいます。

CEG三和音をどんな上手なピアニストがタッチをコントロールしたとしても、絶対にDの音は出てきませんね。

これが線形独立の関係で3次元という意味であり、12音階の場合は12個基底を増やせばいいということになります。
初めから12音階用意しておくだけのことで、それを12次元といっているだけです。
そして音程比を無限に増やしていったらホワイトノイズになります。
TVのシャーって音や、自然の葉っぱが風にそよぐ音などがそれです。
これも、理論上、独立な音が無限個存在することから、無限次元空間と考えてよく、フーリエ級数ヒルベルト空間で表現できることと同じことです。
*このようなことを体系的に扱う数学分野を関数解析学といいます。

2の最後の1文、「共鳴位相幾何学オニョロジーにおける次元とは、互いに直交する音の数のことを示す。物理空間次元とは何の関係もないことに注意」とあります。
したがって、12KENは普通の幾何学的には8次元図形ということになります。
それを平面2次元に射影して作図したのが表紙の図形です。
射影の意味は解りますよね?立方体格子をノートに書くときみなさんやってますよね!
それと同じです。
皆さんの脳は、2次元に書いた立方体を3次元にイメージしなおすことができると思うのですが8次元図形の2次元表現から、8次元図形をイメージすることは誰もできませんね?
だから、ここで数学を使わなきゃならないのです。

*普通の幾何学的にはと書いたのは、点もノードも音であるため、9次元なのですが、後に出てくるRO対称性とケスエーテル12類別のために、8次元としてよいことが分かります。

次に3、「ケスエーテル基本形は8ノードをそれぞれ持っており、全96ノード(8オクターブ)ある。」また、上にも書きましたが、この96のノードも、12の点も音ですから、全部で108種類あります。
*ケスエーテルが繋がって12KENを構成すると、点12とノード48=96/2の合計60になることに注意(4/5/2018追記)

煩悩108と免疫108種が同じことを意味しており、免疫システムを幾何学的に捉えたものが12KENと考えてよいようです。
こういったことからも、この12KENの構造の発見が奇跡的なのが理解できると思います。

やっと2ページまで説明が終わりました。やれやれ、、、、。

さて、次に、基本12ケスエーテルを説明します。

基本12ケスエーテル

(レジュメ4参照)

この基本12ケスエーテルが決定できなければ、12KENをうまく構成できません。
自分でやってみると解かるのですが、初めの数個はうまくいくのですが、すぐにクラッシュします。
上の図は基本12ケスエーテルの正しい、8ノードの割り振り方なのですが、12個あるケスエーテルのたった一つの8ノードをどのように決定するかですら、{}_{12}C_8 で495通りの組み合わせがあることに注意してください。
これを12個分探すわけですから、普通にやっていては絶望的ですね。
ではどうやって正解にたどり着いたか、ここからが一番大切なところです。
正解にたどり着けるには、理論が正しくなくてはなりません。
正解にたどり着いたということは理論が正しいということなのです。
そして、今から展開する理論は、既成の科学には存在しない概念ばかりを使います。
しかし、高次元情報だとか、チャネリング情報だとかそんな得体のしれないなものではありません。
ここから展開する考え方こそが、人類に新しい科学をもたらす可能性に満ちているのです。

まず、この基本12ケスエーテルの8本のノードの組み合わせを間違えると12個あるはずのケスエーテルが3個になってしまう現象が起こります。
次の表が、間違った8ノードの組み合わせです。

(レジュメ5参照)

この組み合わせではケスエーテルの縮退現象が起きてしまうのです。
P.6にその様子が示してあります。(レジュメ6参照)

うまく8ノードの音の組み合わせから12種類作ったつもりが、本質的には3パターンの組み合わせになってしまうことが見て取れます。
これでは、12色ある点にどこかダブってしまうのは予想が付きますね。
つまり、12の互いに素なケスエーテルパターンを如何に探すかが、12KENを構成する問題のカギの一つなのです。

それでは参ります。
ケスエーテル基本形の説明からしていきます。(レジュメ7参照)

まず、各ノードにどのような音名を付ければいいのか?ここから考えなければなりません。
自然倍音列表があるので、まずは、この順番通りに割り振っていくことを考えました。

このとき、ルートとオクターブ関係にある2,4、8,16倍音は、ルートと同じものと考えます。3倍音のオクターブ上の6倍音も同じものとして扱います。
倍音表を見れば明らかなように、同じ音名を示すものは同じという意味です。(レジュメ8参照)

すると、C(Root),G(3),E(5),B♭(7),D(9),F(11),A(13),B(15)

と順番通りに音名を8ノードに振りたくなります。
しかし、後のRO対称性、点面変換、4面体の自己双対性などの考察からこの組み合わせでは、だめである理由がはっきりします。
問題は、D(9)とB(15)の二つが混成倍音D(3×3)、B(3×5)になっていることです。
自然倍音列を並べるときに、互いに素な倍音列を選ばなくてはならない必然的理由が後に明らかになります。
したがって、正解は、ケスエーテル基本形の並び

C(Root),G(3),E(5),B♭(7),F(11),A(13),C#(17),D(19),F#23)

ということになります。

このケスエーテル基本形は、ルートに対して、このような倍音関係が付随することを意味しています。
そして、ルートを半音ずつずらしていって、この倍音関係を保持すれば、基本12ケスエーテルが出来上がります。
このルートを半音ずつずらしていく操作ROR(Root-Overtone-Rotation)は、ルートと倍音とが対称関係ROS(Root-Overtone symmetry)にならなくては不可能です。
そしてその時、*ピタゴラスコンマ(23.46)が解消し、ルート‐倍音回転(ROR)が可能になります。

次にROS,RORの説明に移ります。

ROS(Root-Overtone symmetry)とROR(Root-Overtone-Rotation)、23.46の関係

普通の物理的世界の音は、あるルートに対して、それに付随するように倍音が含まれています。
ルートに対して、内在倍音は、別の音程として聞こえますから、ルートおよび、全ての内在倍音は直交関係になっています。
初めのほうに説明したように、直交関係であるとは、同時に鳴らした時に、和音になる関係のことです。
そして、普通の時空間における物理的な音は、ルートでピークを持つような振動数分布になっています。
ルートの音を代表の音として捉えており、その内在倍音は付属物のように味付けのような役割に甘んじています。
もしも、ルートとその内在倍音が同じ大きさに聞こえてしまったら、ルートという意味も内在倍音という意味もなくなってしまいます。
こんな状況は、普通の物理次元ではありえません。
しかし、内在世界、延髄以下の人間の体内ではこれが起こります。
その証拠に、相対5度音程で*等音面を作っていくと、普通の物理次元では閉じるはずのないピタゴラス律オクターブが閉じてしまうのです。
内在世界において、ピタゴラスコンマ(23.46セント)は解消されてしまうのです。

*この、内在世界と外在世界のギャップを埋めるために、外在世界におけるヴァイオリンの形が歪まざるおえなくなるという現象が起きるのです。
そして、この現象がヴァイオリンの形状を決定しているのです。*

つまり、ルートと内在倍音は、23.46セントが存在する前頭葉が認識する宇宙では必ず、ルートに振動数分布のピークが存在します。
それとは逆に、完全な後頭葉以下の内臓世界認知になると、23.46セントが解消し、ルートと内在倍音との関係が対称になります。
その結果、どの倍音もルートになり、また、どのルートも内在倍音にすぎなくなります。
このおかげで、前出のRoot-Overtone-Rotationが可能になり、基本12ケスエーテル表が完成するわけです。

自然倍音表も、順列が存在している前頭葉認知、23.46が存在する宇宙からスタートしているため、倍音が綺麗に12音階上に並ぶことができないのです。
また、言い方を変えると、内在世界には、メロディーと和音は同じものであり、区別がつかなくなります。
これが23.46が解消された内在世界の音楽であり、ある意味、時間と空間が対称性を回復した世界とも言えます。

このルート-倍音関係の対称性のことをRoot-Overtone symmetryと名付け、略してROS,RO対称性などと呼ぶことにします。
この言葉によると、前頭葉認知の通常の時空物理学は、RO対称性が破れている世界ということができます。

また、RO対称性の破れとは23.46セントが存在することを意味し、また逆に、RO対称性が回復するとは、23.46が解消したことを意味します。(レジュメ10参照)

RO対称性から、ルートと倍音が対称なため、23.46セントが解消し、ピタゴラス律でオクターブで閉じていることと、各倍音をルートとして回転してよいという操作、ルート-倍音回転(Root-Overtone-Rotation:略してR-O回転)により基本12ケスエーテル表が完成します。ここが第一の山場です。

*ちょっと難しいですね~。
音楽、調律、フォノグラム、後頭葉認知における体感が相まって理解できる世界なのですが、ルート倍音の関係を直感的に理解するために、ポリフォニックシンギングのリンクを上げておきます。

さて最後の関門です。
なぜかここでプラトン立体が関係してきます。

プラトン立体とケスエーテル

なぜか、この問題を解くためには初めからプラトン立体が関係すると、私の直感が知らせていました。
それは、戌午転換です。
この戌午転換は、分子伝達と液共鳴の割合を逆転させる転換術で、いうなれば、ルート-倍音関係を入れ替える転換術なのです。
ルート-倍音関係という言葉は、縦波と横波とのことで、この比率を転換させているのです。
そして、この転換術は、12パラメーターから20パラメーターに転換すると説明しています。
私は、この縦波が点で横波が面とすれば、これは、正12面体と正20面体の点面入れ替え変換における双対性のこととして理解したのでした。
このことが当初から頭にあった私は、もし、12KENを構成できるならば、それは、自己双対性を持つ正多面体であるに違いないと直感していました。
なぜなら、点面変換で対称な構造ははRO対称と同じ意味であり点面変換において自己双対性がなければR-O対称にならないからです。
ちなみに、プラトン立体とは、正多角形だけで閉じる多面体で、3次元空間には5種類しかありません。(レジュメ11参照)

このうち、正6面体は正8面体に点面双対正12面体は正20面体に点面双対正4面体は点面自己双対で可能性としては正4面体しかありません。
12KEN を構成するには構造として小さすぎるので、これではうまくいかないことがすぐにわかると思います。
そこで、自己双対性を満たしている高次元の正多面体である多胞体に目を向けました。
そうしたらあったではないですか!正24多胞体!
この正24多胞体を見た時、これが12KENの基本構造で、後はうまく組み合わせればできると考えていました。
なぜかというと、全ての点が8ノード出ており、自己双対性を持っていたからです。
しかし、どうやってもうまくいきませんでした。
必ず、一つ同じノードが同じ点でダブってしまうのです。(レジュメ12参照)

自己双対性が絶対に必要であるという私の直感が間違っているのか?
そんなはずはないと心の奥で何かが伝えてきました。
答えは、もっと単純であり、エレガントなものでした。
初めのプラトン立体の正4面体でよかったのです。
ただし、関係があったのはケスエーテル基本形のノードの決定においてでした。
前出の、全ての8ノードの倍音が、互いに素な倍音のみ許すという条件が、正4面体の面点変換自己双対性から出てくるのでした。
なんと、ケスエーテルと正4面体は同じものの別の姿なのでした!(レジュメ13参照)

正4面体が、点と面との入れ替えに対称であるということは、点と面とに同様に音階として扱ってよいということです。
すると、各点と各面に一つでも混成倍音が混ざってしまうと、一次独立の関係になくなるため、正4面体が構成できなくなってしまうのです。(レジュメ14参照)

また、点と面とを同じものとして扱っていいことから、中心から点と面との重心に向かってベクトルを伸ばし、平面に射影すればケスエーテルができます。
これが、ケスエーテル基本形の8ノードに、混成倍音を入れてはいけない決定的な理由だったのです。ここまでが12KENを作りあげるための基本考察です。(レジュメ15参照)

これですべての色違いのノードが互いに手を結ぶことができれば成功です!(レジュメ16参照)

できやま!!!!!!
この時点で足が震えてしまいました。
その日はあまりの驚きで食事が喉を通りませんでした。

12KENが内包する幾何学情報

12KENは12次元図形ですので、様々な12次元以下の幾何学情報が12KENに内包されています。
12KENをいろいろと角度を変えてみると、様々な図形が見えてきます。
ここで、角度を変えてみるとは、オニョロジー同値な変換に不変な変換のことを指します。
例えば、次の図形も12KENを別の角度で見ているだけで、同じ12KENです。(レジュメ17参照)

それでは、12KENに内包されるいろいろな幾何学情報を見ていきましょう。(レジュメ18参照)

(レジュメ19参照)

オクターブループとは12角形のことです。ノードは12の点以外は一つとして交わっていないことに注意してください。
この交わっているように見える図形は12の点以外では交わらずに、12回折れて閉じています。つまり、これは12角形なのです。
そして、角度をうまく調整しさせえすれば正12角形にすらすることができます。
3~12角形がすべて12KENに内包されていることが確認されます。(レジュメ20参照)

プラトン立体の正4,6,8,20面体が内包されています。

スピ世界で大変流行した神聖幾何学というものがあります。
フラワーオブライフやシードオブライフの幾何学パターンですが、12KENやフォノグラムからはいくら探しても見つけることは出来ませんでした。
たぶん観念で作りあげた、でっちあげではないかと思います。
また、正12面体は頂点数が足りなくて12KENには内包されていません。
しかし、これこそが重要なことで、12KENの対称性を崩しながら、人体を構成することにつながるのです。
おそらく、正12面体と正20面体の双対性は、神経分子伝達を生み出す機構に関係があります。(レジュメ21参照)

(レジュメ22参照)

意味深な図形が出てきましたね!
エーテル、ケスエーテルに直交することから原始物質が生み出され、原始物質や重力の生成原理に整合性を持たせられそうですね!
これからの課題です。

また、12KEN を一度組み上げることに成功すると、他の組み方でも12KENを結べることが分かりました。
つまり、点やノードとの入れ替えに対して12KENは高い対称性を持っていたのです。
これは、人体がそんなに簡単に病気に侵されないことと関係しています。
自然治癒力や免疫力というものが対称性という観点から考察が可能になるという可能性が出てきました。
この12KENの群論的研究も同時進行で行っております。(担当:もちお)

最後に

この理論・考察がなければ、どのようにして12KENを探すことができるでしょうか?
なにせ、単なる組み合わせだけを考えれば、

\frac{1}{2.32218\times 10^{17}}

の確率なのです(2.32218\times 10^{17}=23京2218兆)。
一度組み上げたら別の見方もできるでしょうが、理論・考察が正しかったから、12KENが構成できたのです。
RO対称性と23.46の解消など新しい概念がたくさん出てきましたが、これこそが地球とアルザルを結ぶための橋なのです。
23.46次元トンネルを通過し、RO対称性が崩れていくごとに、新しい科学が存在するはずです。
つまり、現行科学は、たくさんある科学のたった一つに過ぎないことが言えてしまうのです。この12KENの発見で一番重要なことはここです。
物理学、医学、数学、全て書き換えていかなければなりません。(レジュメ23参照)

これでやっと正しい方向に人類のパラダイムをシフトさせることができます。
この12KEN の発見は、私の現時点での研究の集大成といってもいいものです。

「理想等音面とも言うべき音響対称性が最も高い状態の振動数分布とは、一体どのような分布に収束していくだろうか?またその時の幾何学的形状は?」

というフォノグラム研究における最後の問い(これについては別記事で詳しく検討いたします)に、答えを与えたと同時に、アルザル(後頭葉知覚認知宇宙)と地球(前頭葉知覚認知宇宙)とを結ぶトンネル(それはまだまだ細い線のようなものですが)を開けることができたのです。

20年にわたるフォノグラム研究もこのためにあったことが、今は解ります。
自分の全ての能力を総動員し、限界突破した瞬間でした。
前出にも少し書きましたが、数日間、ご飯が喉に通りませんでした。
思えば、12KENを発見できた自分の能力を、自分自身が認められないことに起因していたのではないかと思います。
やり遂げた自分を、自分自身を認めることができた時、もうそれがいい意味で普通になるのでした。
覚醒とはそんなに難しいことではなく、”ありのままの自分を認めさえすればよい”ということを今回の発見で経験することができました。
だから、みなさんもありのままの、そのままの自分を信じてあげてください!

アルザルと地球とを結ぶための初めの礎石がやっと構成できたわけですが、本当に大変なのはこれからです。

みなさん、応援よろしくお願いしまっす。
っていうか、みんなも手伝ってちょー!

小野田智之  2018/01/26

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