イルカ・サイエンス
イルカの脳は人間よりも発達しているそうですが
聴覚野と視覚野の大きさがアンバランスであったため
言語野が発達しなかったため、言語を持ち得なかったとされています。
人間は、イルカよりも知能が低いが、視覚野と聴覚野のバランスが
良かったために、言語を持つことができました。
イルカは、特に聴覚野が発達しているため
視覚野優位の人間とは、この世界の捉え方が根本的に
異なっているのではないかと思われます。
聴覚優位の世界認識とはどのようなものでしょうか?
潜水艦のソナーのように、自ら音を発することで、その反射音を
利用して、世界を捉えているようです。
これは、波の干渉縞を脳内で処理しているという意味で
ホログラムの世界に生きているような感じではないでしょうか?
もしも、イルカが突然変異して、視覚野と聴覚野のバランスがよくなり
言語を持ち得たとしたら、どんな数学や科学を生み出すでしょうか?
聴覚野優位の脳が、言語野を持ちえた時の科学と
視覚野優位の人間脳の科学では異なるはずです。
例えば、数えるという単純な認識でさえ、
視覚情報が優位である場合、一つ、二つと数えられるものは
空間的に分離している、恒常的に存在し続けるであろう塊のことをさすでしょう。
しかし、聴覚優位の場合、数えるということは、同じパルスなり、発生しては減衰する一塊の
時間的変動のことを指すのであり、こちらは、必ず、発生しては消滅するという刹那的な
ものが背景にあります。
こうした心理的背景の違いから、科学の発達の仕方も異なるはずです。
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