書籍情報
『物質と精神を繋ぐ
フォノグラムー音の図形』
出版社:蓮華舎
発売日:2020/12/10
定価: 4,500 円 +税
単行本:300ページ
ISBN :978-4-910169-04-0
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現代科学の限界を超えるための、古代を担いフロンティアーを行く実証の記録。
カラー口絵を含め写真図版350点以上掲載、フォノグラムの間接的実在証明である等音面の物理的実証をまとめた論文「音が創る形」カラー11頁を本文に含む。
本書「まえがき」より抜粋
まえがきにこうして目を通して頂いているということは、きっと表紙の不思議な図形から直感的に何かを感じてくださったからであると思います。
この本は、この不思議な図形が一体何なのか、を明らかにしていく冒険の書です。
皆さんに冒険の追体験をしていただくことに重きを 置いたために、 わかりやすい 解説書ではなく、発見に至るまでの考察や、エピソードをありのまま掲載するという構成にしました。
そういう意味では、 決してわかりやすい 本ではありませんし、 あえてわかりやすい 説明を避けたとも言えます。
なぜなら、生命のほとばしりは理解の前にあり、その生命そのもののほとばしりこそ、本書で伝えたいことの一つでもあるからです。
知的な理解よりも、可能な限り体験してほしいのです。
もちろん、書物を通してなので疑似体験ですが ……。
さて、この不思議な図形はいったい何でしょうか?
これは、音の図形、「フォノグラム」と私たちが名付け、呼んでいるものです。
このフォノグラム研究は、ヴァイオリンの音色と形の問題を解決する必要から生まれた研究です。
この音の図形の変化を追跡調査しながら、楽器の音と形の関係を明らかにし、実際にヴァイオリン制作を行ってきました。
ストラディヴァリの音色の秘密は、このフォノグラム研究なしでは決して解明されることはないでしょう。
また、身体からもフォノグラムを観ることが出来、これが東洋医学における経絡の実態であることもわかります。
これら二つの現象は、現代科学では決して解明されないことも、今でははっきりとわかって います。
それは、視覚に基づいた現代科学の見落としている聴覚認知に基づいた科学(これは音響学ではない!)というものが、完全に見落とされていることに起因しています。
このことに対する突っ込んだ議論は本書の続編で詳しく扱う予定です。
本書の位置付けは、そういった聴覚認知が開く新しい科学に至るまでの導入編です。
著者について
幼少期より、自己の存在に悩み、高校時代には哲学や宗教書を読み漁る。大学在学中に、ヴァイオリン制作者・故福永氏に出会い、フォノグラム研究を共同で始める。また、数学者・小倉氏より高等数学の指導を受ける。フォノグラムとは音の図形のことであり、ヴァイオリン制作上の音と形の関係を探る目的のために発見されたものであるが、既存の学問領域に、フォノグラムという現象を見付けることができなかったため独自に研究を開始(2000年頃)。精神と物質の間に橋を架けることのできる唯一の研究領域がヴァイオリンの音と形の関係を巡る研究であり、現在の物質科学が見落としている聴覚認知の科学の可能性に迫る。 2013年に、フォノグラムの間接的実在証明である「等音面の物理的実証」に成功。学術セミナーなどで論文発表。その後、アカデミズムに幻滅し、独自路線で研究を継続、ブログやホームページ、YouTube配信などで情報発信を行う。 同志社大学大学院知識工学研究科中退(2000年)。